人生クソ怯み

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【HF3章ネタバレ有】劇場版Fate/staynight Heaven's Feel 3章感想

※本記事は劇場版HF3章とvita版同範囲、特別版パンフレット特典のネタバレを含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソルフです。

さて、つい先日タイトルの通りついに公開された劇場版HF3章を見てきました。ちょっと色々押さえきれないので、話の本筋に触れちゃって「な〜んだこの記事見りゃ映画見なくてもええやんW」なんてならないギリギリの感じで語っていこうと思います。

 

 

端的に言えば。

やってくれたな、と。そんな感じですね。あらゆる場面を完璧に仕上げてきやがったという感じ。

どうせ映画全体の感想文は他の人が書いてくれてるだろうから自分はあーここすきポイントだけ書いていきます。

 

士郎の喜怒哀楽の表現がすごい。臓硯に慎二の命を踏みにじられて怒り、アインツベルンの聖杯として振舞うイリヤに怒り。己が死の間際に「(桜と)生きたい」と生を渇望する。一つ一つの感情の爆発の描き方が素晴らしい。特に最後の感情だけは他のルートではまず出てこなかった感情、おそらく視聴者全員が全編通して見たことのない士郎の表情。さすがufotable…。

 

と、ボキャ貧のためになんだかそれっぽいこともかけない作画の話はさておき、前作に続き映像でしかできない表現っていうのが映画ならではでやっぱいいよね。

聖骸布を外し、現実の感覚が吹き飛んだのち、あまりに強すぎる向かい風を受けながらも必死に走り抜けて、その先にいるアーチャーの「ーーーーついて来れるか」からの!!!!!「ついて来れるか、じゃねえ」追い抜き、「てめえの方こそ、ついて来やがれ!!」瞬間、心象世界に吹く強風が消え去り、優しく、それでいて信頼のこもったアーチャーのニヤリ笑い。そこにアーチャーの心象世界などは存在せず、「固有結界"無限の剣製"使用不可。アーチャーの世界と俺の世界は異なっている」。

そして梶浦アレンジのエミヤがまたすごい。vita版におけるこの場面のエミヤは(オリジナル、2012年版共に)静かにヒートアップしていく感じであったのに対し、こちらは比較的アップテンポで、ギターがテンションをガン上げさせるもので、この場面における熱量をさらに引き上げる。UBWにおける理想の自分と対峙する時のためだけのエミヤと同じく、HFのこの瞬間のためだけに作られたエミヤ。いや〜アツい。そしてこのエミヤが流れ出す前のbgm、実はUBWのエンディングであるbelieveのアレンジだったとのことで…全く気がつかなかったので自分もっかい見に行っていいですか?

もうちょっと語りたいのがこの後。撃鉄が落ちた、などなど士郎の中で魔術行使のイメージは"銃"。それを明確に映像化してくる興奮。「投影、装填(トリガー・オフ)」あ〜〜〜〜〜〜〜〜これだよこれこれこれこれ!!!!!!!!カッコよすぎだろお前

これの投影時、射殺す百頭を読み込むときの(おそらく真じろうセンセの絵?)バーサーカーヘラクレスの今までの"経験"、十二の試練、そしてそこに至る原因となった息子殺しの事件が流れるのがズルい。

(ただこれゲームやった時も思ったけどこのバーサーカーの大剣って神殿の柱から切り出しただけのシロモノちゃうんか 技としての憑依経験が触媒でもある剣に召喚時に刻まれたんかな それともアーチャーがすでにその経験、技としての射殺す百頭を学習していてそれを装填したんかな)

ほぼ一瞬の8連撃+遅れる最後の一撃などその後の展開ももう読んだものがまんま映像化。おおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜オエ(嘔吐)くらいのテンションが押し寄せてきます。一瞬速かったはずのバーサーカーが停止した状況、事が終わったあとのCG再現まで完璧。

 

ここ以外のバトルシーンももう興奮もの。ここよりちょっと前になるけど言峰ダッシュのシーンではイリヤ自身もアインツベルン式の魔術で応戦しており、真アサシンの進行を妨害してるのに一役買ってたり。

綺礼の洗礼詠唱「キリエ・エレイソン」。アポクリファのアニメとか見てた方だとシロウコトミネが黒のバケモンランサー相手に使っていたものとして記憶に新しいかと思いますが、やっぱあの激渋ジョージボイスでの詠唱がかっこいいんですわ。しかもこれが真アサシンをなんとか足止めした上でのムーブ。「あっれぇ〜心臓ないぞ???」っていう隙(BLACK RX並感)があったとはいえ、やっぱ人間だいぶやめてるよな…。

ライダーvsセイバーオルタももう目を離せないトンデモバトル。「"私は"信頼されてますから」なんてえげつない士郎マウンティングを挟んでくるライダーも本当お前…。事実士郎はその瞬間まで動かなかったわけだからね。

あとは桜と凛の、いつだって姉さんが勝ってしまう、というのがまだ小さい頃のトランプ遊びで表現されていたのも好き。単に実力的なものだけでなく運命的に、どうあがいてもどうひっくり返っても競いごとでは凛の方が上だったんだな、というのがわかってしまうのがうまい。

 

そのほかにも影による猛攻を剣の体で耐え切る士郎、”衛宮家の鍵”など、結構映画ならではのオリジナル表現が多くておお〜いい、いい、いいぞ、となったもののどうしてもああ〜そうなっちゃったか、となったのが士郎vs言峰。

徹底的に桜に焦点を当てて作品を作る上で削られるのはちゃんと納得できるものの、やっぱりホワイトアウトからの「お前が存たままだと、二度と桜は笑えない」からの再起動をやって欲しかったところはありました。いや、これでいいんだ。士郎に焦点が当たったものだったらきっと絶対に必要なものだったんだけど、これは桜の物語なんだから。士郎の桜への想いの表現は、出発時の回想に全てが詰まっていたんですね。

 

 

 

ざっと、強く印象に残ったポイントはこんなもんですかね。ほかにもある、あるけど全部書いたら映画見なくてもよくなっちゃうから…ここまで読んでる人でまだ映画見てない人は本当に映画を見て欲しいですね。なんならゲームまでやって欲しい。

 

 

小ネタ的に個人的にちょっと「おっ」と思ったのは美綴弟が出てたことですね。このルートだと士郎と桜がちゃんと恋人っていうのが救いがない…。 ところでこれはhollow ataraxia期待していいってことですよね?ね???

それと”人形師”がもう完全に確定したのがなるほどって感じでしたね。いや元からあの人以外いなかったんだけどさ…信頼しかないわ。

 

 

 

あとはパンフ特典の話ですが、ゲーム終盤で語られてた”凛の事後処理”の話。ゲームでやった当時はゼルレッチが弁護してくれたよ、程度の理解だったんですが割とちゃんとゼルレッチと凛が喋っていたり、その流れからの時計塔へのチケットという話なのでHFルートの凛は時間をかけて宝石剣を再現して実はゼルレッチに師事する事になるのかな、とかいろいろ想像が広がりますね。

 

 

 

 

 

などと。いろいろ雑に書きましたが結論は一つ!

完璧な最終章だった。全ての製作陣の方々に感謝。ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も虚数魔術くんになって桜の体に巻きつきてえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜